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2010-2011シーズンのルール改正
(6/11追記)

国際スケート連盟コミュニケーション第1611号(日本語版)が公開されましたので、少々追記したいと思います。

エントリーで翻訳した部分に該当するところをざっと読んでみましたが、大体翻訳はあっていましたでしょうか。
注目ポイントを適当に見てみますと…。

●「Under-rotated」は『回転不足判定』、「Downgraded」は『ダウングレード判定』と呼ぶことになった

●「Lacking rotation(no sign)」については『回転が足りない(記号無し)』と翻訳された
→1/4以下の回転不足に対する裁量減点を指すものだと思われます。

●諸注意の「3.」については次のように翻訳された:

シングル&ペア技術委員会はジャッジに以下の内容の注意を喚起したい;シングルのショート・プログラムにおける、複数のコネクティング・ステップあるいはこれに匹敵する他のフリー・スケーティング動作から直ちに行なうジャンプの前に、ステップまたは匹敵する動作が無い場合、あるいはステップ/動作とジャンプの間に中断がある場合には、ガイドラインに従いGOEの減点がなされなければならない.

→なるほど…確かにこの部分は慣例的に甘く採点されがちだったように思うところで、そこにメスが入った…ということですね。特にステップからのジャンプについて、今後少しでも甘い部分があれば積極的に減点していく…ということでしょうか。プレパレーションについては、今まで軽んじられていた印象があったので、個人的には賛成です。


==========(以下本文)==========


国際スケート連盟コミュニケーション第1611号(英語)が公開されました。

これが正式に決定とされたものなのかどうか(ISUの総会はまだですよね?…というか、総会での認証が必須なんですか?)…ちょっとよく分かりませんが、 こういった形で公開される以上はこの規定が2010-2011シーズンのガイドラインとなるものだと思われます。

昨年度と同じく、また適当に翻訳してみましょう。

手間の点で全部を翻訳するのは厳しいので、シングルのジャンプ関係を中心に見ていきます。

私はジャッジ実務に関わる人間ではありませんので、どうしても推測色が強くなってしまいますが、その辺りは留意しておいて下さいね。


==========


(以下、青字の記述は個人的な補足です)

国際スケート連盟コミュニケーション第1611号
シングルおよびペア・スケーティング
価値尺度(SOV)、難度レベル、及びGOE採点ガイドライン


Ⅰ.価値尺度(SOV)

新「アンダーローテーション/ダウングレード」ルールにおいての推奨事項を以下に記す:

●実際の試技において、ジャンプとスロウジャンプは、着氷と離氷の両方もしくは一方で、意図した回転に満たない場合がある。そうした回転の不足を伴ったエレメンツをアンダーローテーション(Under-rotated)もしくはダウングレード(Downgraded)と定め、以下の通り扱う:

1/4回転以下の回転不足のジャンプ/スロウは、回転が足りているものとの認定を受ける。
→この要素は、完全な基礎点と、ジャッジの裁量によるGOEとで評価される。

1/4回転超~1/2回転未満の回転不足のジャンプ/スロウは、アンダーローテーションとして考慮される。
→テクニカルパネル(技術専門審判)がアンダーローテーションと判断した場合、そのことは(GOEやPCSを判定する)ジャッジに知らされる。そしてプロトコルには、(3Aや3Fといった)要素記号の後に<と記載される(例:3A<)
→アンダーローテーションとされたジャンプ/スロウは、意図した回転数の基礎点の70%で評価する(例えば、4回転にチャレンジしてアンダーローテーションとなった場合、基礎点は4回転のものに0.7を乗じたものとなる)。なお実際の点数は、小数点第二位を四捨五入し、小数点第一位までで表す。(例:基礎点が6.0の場合は4.2とされる)
→アンダーローテーションとされたジャンプ/スロウに対するGOEの点数は、意図した回転数を基準に評価される(例えば、4回転にチャレンジしてアンダーローテーションとなった場合、価値尺度は4回転のものを用いる)

1/2回転以上の回転不足のジャンプ/スロウは、ダウングレードとして考慮される。
→テクニカルパネルがダウングレードと判断した場合、そのことはジャッジに知らされる。そしてプロトコルには、要素記号の後に<<と記載される(例:3A<<)
→ダウングレードとされたジャンプ/スロウは、1回転以上低いジャンプの価値尺度(SOV表)で評価される(例:ダウングレードとされたトリプルは、ダブルの価値尺度で評価される)。

●アンダーローテーション・ダウングレードとされたジャンプはどちらも、ウェルバランスによる制限(Well Balanced Program regulations)上は、意図した回転数でカウントされる(つまり、所謂ザヤックルール等のジャンプの制限は、これまで通り「意図した回転数」…すなわち「試みた回転数」でカウントする
(参考:FSでのジャンプの制限に関するまとめ(フィギュアスケート資料室様)(注:ここの(6)は現在では「コンビネーション見なし(基礎点1.0倍)」ではなく「シークエンス見なし(基礎点0.8倍)」となります))

●意図した回転に満たないツイストリフトは、1/2回転以上の回転不足の場合、こちらも同じくダウングレードとなる。


価値尺度表(SOV表)

※画像をクリックすると、別ウィンドウで拡大表示されます
※「BASE<」はアンダーローテーション時の基礎点です
※昨年度からどう変更したのかも記載しています
※因みに、コミュニケーション本文では1Lo/1F/1Lzの基礎点にアンダーラインが引いてあるので、この部分が変更されたものだと思ったのですが、私が調べた限りでは昨年度からの数値の変更は無いようでした。…この辺り、あまり正確さに自身がありませんので、正確な情報をお持ちの方は正誤確認のご一報を頂ければ幸いです。


Ⅲ.シングル/ペア要素の+GOE採点ガイドラインの更新(プラス面)
(この章は昨年度からの変更無し)

これらのガイドラインは、マイナスGOE 採点表と一緒に利用されるためのものである。プラス面およびマイナス面の両評価により、実施された要素の最終のGOE を決定する。重要なことは、要素の最終のGOEに、エラーによる引き下げだけではなくプラス面が反映されていることである。

最終のGOEを計算するためには、まず始めに要素のプラス面を考慮し、これがGOE評価の起点となる。次に、ジャッジはあり得るエラーのガイドラインに従ってGOE を引き下げ、その結果が最終のGOEとなる。

起点となる(プラス面の)GOEを確立するために、ジャッジは各要素に対して次の項目を考慮しなければならない。GOEの等級に対する項目の数は各ジャッジの裁量によるが、一般的には以下を推奨する。

+1:2項目
+2:4項目
+3:6項目またはそれ以上

ジャンプ要素
1) 予想外の / 独創的な / 難しい入り
2) 明確ではっきりとしたステップ/フリー・スケーティング動作から直ちにジャンプに入る
3) 空中での姿勢変形 / ディレイド回転のジャンプ
4) 高さおよび距離が十分
5) (四肢を)十分に伸ばした着氷姿勢 / 独創的な出方
6) 入りから出までの流れが十分(ジャンプ・コンビネーション/シークェンスを含む)
7) 開始から終了まで無駄な力が全く無い
8) 音楽構造に要素が合っている


Ⅳ.SP・FSでのエラーに対するGOE確定のためのガイドラインの更新

無価値(no value)要素はジャッジ・パネルに示される。そのような要素のGOE は結果に影響しない。複合エラーの場合には、それぞれのエラーに対応するGOEの引き下げが合算される。

以下、ジャンプ要素について。

(★は新設された項目)
(▲は削除された項目)
(昨年度から変更された部分については、昨年度の規定を灰色文字で記載)


<最終的なGOEが必ずマイナスとなるエラー>
(以下のエラーに一つでも該当すれば、最終のGOEは決してゼロ以上にはならない)

・SP:規定回転に1回転以上不足
→ GOE-3(最終のGOEは強制的に-3に確定…という意味)

・SP:1つのジャンプのみからなるコンボ
→ GOE-3

・★ダウングレード(記号<<
→ -2 ~ -3

・SP:ジャンプの前に要求されているステップ/動作が無い
→ -3

・転倒
→ -3

・1ジャンプの開始または着氷が両足
→ -3
→ -2

・1ジャンプの着氷でのステップ・アウト
→ -2 ~ -3
→ -2

・1ジャンプで両手がタッチダウン
→ -2

・ジャンプ間に2つのスリー・ターン(ジャンプ・コンビネーション)
→ -2

・F/Lzでの間違ったエッジでの開始(記号“e”)
→ -2 ~ -3

<最終的なGOEの+-は制約されないエラー>
(以下のエラーに該当しても、最終のGOEはゼロ以上であっても良い)

・スピード、高さ、距離、空中姿勢が拙劣
→ -1 ~ -2

・★Lacking rotation(記号無し)
→ -1
(直訳すると「回転の欠如(不足?)」ということになると思うのですが、これが何を意図するのかは今のところよく分かりません。が、個人的な推測ですと、恐らく「1/4回転以下の回転不足に対する減点」ということになるのではと思います。2008-2009シーズン以前に「1/4 回転までの回転不足(ダウングレードではない)」(–1 to –2)というエラー項目があったのですが、これが復活した形になるのではないかと思うところです(※)
(参考:国際スケート連盟コミュニケーション第1494号

(※)(後日追記)なお、注意して頂きたいのですが、「1/4回転以下の回転不足に対する減点」については「復活した」と表現はしましたが、昨年度(2009-2010シーズン)において「1/4回転以下の回転不足に対する減点」は存在しなかった…と考えるわけではありません。
昨年度は、「1/4回転以下の回転不足に対する減点」と「ダウングレードにおける減点」とが合わさって、後述の「▲回転不足」という一つのエラー項目となっており(と個人的に考えます)、ここで「1/4回転以下の回転不足に対する減点」がなされていた…と考えます。
「復活した」というのは、「1/4回転以下の回転不足に対する減点」が専用の単独エラー項目として復活した…という意味であるわけですね。

もう一つ注意して頂きたいのは、『1/4回転以下の回転不足があったからといって必ずしもこの「1/4回転以下の回転不足に対する減点」が課されるわけではない』と考えるという点です。
アンダーローテーション・ダウングレードのような、その範囲内の回転不足に対して必ずなされる減点とは考えない…ということですね。
これはどういうことかといいますと、成功ジャンプというのは多少回転が不足した状態で降りてくるのが通常で、全く回転不足が無い状態で降りてくるということは余り無いんですね(むしろ、全く回転不足が無い着氷は「回りすぎ」「ミス」と表現される場合が多くなると思います。そういった着氷は、ステップアウトやオーバーターン等に繋がる可能性がかなり高くなりますので…)。
それなのに1/4回転以下の回転不足があったからといって必ず減点されるということになりますと…よろしくないですよね。
…では、どのような場合に減点されると考えるのかといいますと、『1/4回転以下の回転不足ではあるが「グリ降り」の印象があるジャンプ』に対して減点がなされるのではないか(グリ降りの判断はジャッジの裁量)…と考えます。

いずれも個人的見解であり、公式の見解ではありませんので、加えて注意して下さいね。

・★アンダーローテーション(記号<
→ -1 ~ -2

・SP:ステップ/動作から直ちにジャンプしない、ジャンプ前のステップ/動作が1つのみ
→ -1 ~ -2

・拙劣な踏み切り
→ -1 ~ -2

・ジャンプ間で流れ/リズムが無くなる(コンビネーション/シークェンス)
→ -1 ~ -2

・拙い着氷(悪い姿勢/間違ったエッジ/引っかき等)
→ -1 ~ -2

・長い構え
→ -1 ~ -2

・片手またはフリー・フットがタッチダウン
→ -1

・F/Lzでの不明確なエッジでの開始(記号“e”)
・F/Lzでの不明確なエッジ“!”での開始
→ -1 ~ -2

・▲回転不足
→ -1 ~ -3

(2009-2010シーズンに登場したこのエラー項目は、『ダウングレード記号“<”はジャッジには示されない。ジャッジは(スロウ再生を用いず)見たままでGOE を評価する』というルールの新設に伴い、2008-2009シーズン以前の「1/4 回転までの回転不足(ダウングレードではない)」(–1 to –2)、及び「ダウングレード」(–1 to –3,–GOE)等が併合されて当時新設された項目であると考えます。そして、今回の改正で、“<”<<がジャッジに示されるようになりましたので、この「回転不足」というエラー項目はお役ご免となり、代わりに2008-2009シーズンの回転不足関係のエラー項目に相当する上の★の3項目が新設された(復活した)…というのが今回の改正までの一連の流れなのではないかと思うところです)
(参考:国際スケート連盟コミュニケーション第1557号


諸注意:

1.シングル・ペアにおける、フリップ・ルッツの“間違ったエッジでの開始”及び不明確なエッジでの開始は、テクニカルパネルから(GOEやPCSを判定する)ジャッジに示され、プロトコルには“e”と表示される。その上で各ジャッジは、エラーの程度(メジャーエラーかマイナーエラーか)とそれに対応するGOE減点を決定していく。

2.ジャンプコンビネーション・シークエンスにおいて、ハーフループ(※1)(もしくは“Euler”(※2))(バックで着氷)は一つのジャンプとして(プロトコルのエレメンツ記号の)一覧に記載される。よって、“ハーフループ+サルコウ/フリップ”や“バックアウトで着氷する適当なジャンプ+ハーフループ+サルコウ/フリップ”といった組み合わせは、2つ、もしくは3つのジャンプの組み合わせによるコンビネーションに相当するものとなる。ハールフープはシングルループの基礎点・GOEで評価され、テクニカルパネルからジャッジに示される。この場合プロトコルには“1Lo”として記載される。
(※1)ハールフープというのは、一回転のループを左バックイン(通常の回転方向の場合)で着氷するという技で、旧採点時代には「ステップからのジャンプのステップ部分」や「ジャンプシークエンスの繋ぎの部分」なんかでよく見かけるものだったのですが、新採点法になってからは(シングルでは)全くといっていいほど見かけなくなりました。
(※2)“Euler”というのは私も初めて目にした単語なのですが、調べてみたところ、どうやらフィギュアスケートのローラースケート版であるところの Artistic roller skating で使われている用語のようで、技としてはハーフループと同じものらしいです。


3.The S&PTC would like to remind the Judges that if prior to the element of Singles Short Program “jump immediately proceeded by connecting steps and/or by other comparable Free Skating movements” there are no steps and movements or there is break between steps/movements and the jump, the GOE must be reduced according to the Guidelines.
(ええと…これはどう訳せばいいんでしょうか? あまり重要なことではなさそうっぽい感じですが…。英語の得意な方、お助け下さい…)


==========


…みたいな感じです(誤訳があったらゴメンナサイ)。

結構色々変わりましたね。

以下、個々の部分について私見・推測を書いてみたいと思います。



■アンダーローテーションとダウングレード



まずは、アンダーローテーションとダウングレード…ですか。

ううん…良くも悪くも益々細かくなった…という印象ですね…。

吉と出るか凶と出るかは、実際の運用を見てみないと何とも言えないところですね。

…あ、「アンダーローテーション」「ダウングレード」という単語は、日本語のフィギュア用語として正式なものとなるのかどうかは分かりませんので、ご注意下さいね。



■価値尺度表


次の価値尺度表についてですが…。

見づらくてゴメンナサイ(各縦列の中央が新しい点数…と考えれば若干見やすくなりますでしょうか?)。


変化の一つの傾向としては、これまで各ジャンプの位置づけが

2A < 3T < 3S < 3Lo < 3F < 3Lz <<< 3A

みたいな位置関係だったのが、

2A << 3T ≒ 3S << 3Lo ≒ 3F << 3Lz <<< 3A

といった位置関係になったような印象がありますでしょうか。

「3T ≒ 3S」と「3Lo ≒ 3F」はまあいいかな?とも思うのですが、「3F << 3Lz」は随分差別化されてしまいましたね(そうでもない?)。

3F/3Lzはほぼ同等の感覚で跳んでいる選手が多いと思うのですが、それなりに点数で差別化するということは、今後3Lzはより厳しく見ていくということになるのではないか(点数が差別化された分、正しいエッジでの踏み切りをより厳しく要求されるのでは)…と思いました。


個別のジャンプについては、まず2Aの加減点幅(特に加点幅)が大幅に縮小されたところが目立ちますね。

流石に2Aの基礎点3.5に最大加点が+3.0(基礎点比約86%)というのはやり過ぎ…ということになったのでしょうか?

3Aを除くトリプルの加減点幅も結構縮小されていますよね。

3A以上のジャンプについては、減点幅のみが大きく縮小され、リスクが減少しています(基礎点もアップされていますね)。

1Aについては、基礎点で1Lzとハッキリ差別化されたようで、実際の難度の差が考慮されたようです(1Lzと1Aとの間には習得上かなり大きな壁があります)。

4Tは評価が高くなった…というよりも、4Sとひとくくりにされて価値が引っ張り上げられた…みたいな印象でしょうか。

高橋大輔選手が挑戦していました4Fについては、基礎点アップ・GOE減点幅縮小により、失敗してもそこそこ美味しいジャンプに。


全体的に加減点幅が縮小されたような印象で、質重視の流れが幾分抑えられ、高難度ジャンプ優遇の流れに変化した感じですね。

高難度技優遇の流れが強まると、「難度が高い技ならば、不完全な出来でもそれなりに得点が稼げてしまう」という悪い側面も出てくるように思うところで、こ のあたりの質・難度の採点バランスの取り方はとても難しいところだと思います。

改正の適否は、実際の競技での運用を見てみないと分からない…という感じでしょうか?



■最終的なGOEが必ずマイナスとなるエラー


「1ジャンプの開始または着氷が両足」が -2 → -3 となりました。

これは結構厳しい印象ですね…。

特に両足着氷ということについては、酷い両足着氷の場合も勿論あるのですが、成功ジャンプと殆ど印象が変わらないような場合が多くあり、にもかかわらずこれらを一律-3と評価するというのはどうかと思いました。

「見た目の印象と実際の得点との乖離」の原因となりうる部分ではないかと思います。



■諸注意


そして最後の「諸注意」。

まず最初の

1.シングル・ペアにおける、フリップ・ルッツの“間違ったエッジでの開始”及び不明確なエッジでの開始は、テクニカルパネルからジャッジに示され、プロトコルには“e”と表示される。その上で各ジャッジは、エラーの程度(メジャーエラーかマイナーエラーか)とそれに対応するGOE減点を決定していく。

これはどういうことかといいますと、恐らく、従来のアテンション(記号“!”)が無くなったということではなく、従来の“!”と“e”が共に“e”と表示されるようになった…ということだと思われます。

そして、この“e”マークがテクニカルパネルから(GOEやPCSを判定する)ジャッジに知らされ、それを受けたジャッジが「この“e”はメジャーエラー(=間違ったエッジでの開始(従来の“e”相当)かマイナーエラー(=不明確なエッジでの開始(従来の“!”相当)か」を各自判断し、その判断に従ってGOEを判定する…という流れになるものだと推測します。

この推測が正しいものとして話を進めますが…。

要するに「ロングエッジの有無の判断はテクニカルパネルが、ロングエッジの程度の判断はジャッジが、それぞれ担当する」という、テクニカルパネルの仕事の一部をジャッジが請け負った(ジャッジの裁量に委ねられた)形になる…ということですよね。

これはジャッジの責任が増しましたね。

「間違ったエッジ」と「不明確なエッジ」の違いは、『最終のGOEがゼロ以上と成り得るか否かの違い』でもありますので、この部分での各ジャッジの判断がGOEに与える影響は小さくありません。

従って、その判断が微妙となるジャンプの場合(かつ、そのジャンプがエッジの適否以外の点で質が高かった場合)、ジャッジのGOEにかなりのバラツキが出ることが想像されますが…大丈夫でしょうか?


次の、

2.ジャンプコンビネーション・シークエンスにおいて、ハーフループ(も しくは“Euler”) (バックで着氷)は一つのジャンプとして一覧に記載される。よって、“ハーフループ+サルコウ/フリップ”や“バックアウトで着氷する適当なジャンプ+ハーフループ+サルコウ/フリップ”といった組み合わせは、2つ、もしくは3つのジャンプの組み合わせによるコンビネーションに相当するものとなる。ハールフープはシングルループの基礎点・GOEで評価され、テクニカルパネルからジャッジに示される。この場合プロトコルには“1Lo”と して記載される。

…これはですね。

私、これを一瞥して、「大好きなハーフループを交えたジャンプが復権するのでは!?ヒャッハー」…と期待に胸をふくらませた(※)のですが…。

(※)ハーフループを交えたコンビネーション(シークエンス)・ステップからのジャンプというのは、名前の響きの印象以上に、それを用いない通常のコンビネーション等に比べて高度でテクニカルな印象があります。それを軽やかに・スムーズにこなしている様は、見ていてとても痛快で、私は大好きでした。スケートの地力が現れる部分でもあると思うところで、スケーターの力を見せつけるのにうってつけな要素だと思います。

その期待は一瞬で粉々にされてしまいました。

ハーフループに“1Lo”相当の得点を与えるというのは賛成だけど、これをコンビネーション・シークエンス上の一つのジャンプと数えてしまってはダメでしょう…。

例えば、ステップからの単独ジャンプとして「何らかのステップ→ハーフループ→サルコウ」というジャンプがあったとしても、これは2つのジャンプによるコンビネーションとされてしまうようですので、それをするくらいなら普通にコンビネーション(3S+2Tなど)を跳んだ方が良いということになります(基礎点だけを考えた場合。GOEは度外視)。

…と思ったのですが。

これ、3連続コンビネーションについては、結構期待が持てるんじゃないですか?

だって、例えば、旧採点時代によくあった「2A+HL+3S」(※1)(ここでは便宜上ハーフループをHLと略します)というのが、3連続コンビネーションとされてしまうのはデメリットである(※2)ものの、これまでだとシークエンス扱いとなって基礎点が0.8倍されてしまって利用価値が無かったのが、今回の改正でコンビネーション扱いとなって基礎点が減ずることが無くなり、更に“1Lo”分の点数が付くようになった…ということになるわけですよね?(※3)

(※1)実例:伊藤みどり選手(2:03辺り)

(※2)3連続コンビネーションはフリーにて1回だけトライでき、その権利を実質2連続ジャンプである「2A+HL+3S」で消費されてしまうのは勿体無い…ということですね

(※3)もう少し詳しく説明しますと、従来まではHLはジャンプではなくステップの一種と考えられており、「2A+HL+3S」といったジャンプは「ジャンプ+ステップ+ジャンプ」という構成の(2つのジャンプから成る)ジャンプシークエンスとされ、基礎点は0.8倍となってしまい、故にHLの利用価値は殆どありませんでした。今回の改正で、HLは1Loと見なされるようになった…つまりHLはジャンプの一種と考えられるようになったため、「2A+HL+3S」といったジャンプは「ジャンプ+ジャンプ+ジャンプ」という構成の(3連続の)ジャンプコンビネーションとして扱われることとなり、完全な基礎点(+HLの基礎点0.5のおまけ付き)を得られるようになった…ということだと思われます。

点数としては、「2A+HL+3S」の基礎点が 3.3+0.5+4.2 = 8.0 となり、例えば「3S+2Lo+2Lo」(基礎点7.8)なんかと比べてそれ程悪くない点数ですので、利用価値があるかも?

…おお、2Lo+2Loの部分が3.6(1.8+1.8)であるのに対し、HL+3Sの部分は4.7もあるじゃないですか。

いいんじゃないですか?もしかして?

2Lo+2Lo、2T+2Lo、2T+2Tといったものをくっつけるくらいなら、余裕があればHL+3Sをくっつけた方がお得…ということですね。


…ただ、そうなってくると問題になるのが、例のザヤックルール等のジャンプの制限ですよね。

例えば、「?+HL+3S」という3連続コンビネーションを入れてしまったために、単独3Sを入れていたところを2Aに換えなくてはならなくなった…とかいうことになると、例えば「?+2Lo+2Lo」の代わりに「?+HL+3S」とすることで増した基礎点+1.1が、3Sを2Aに換えることで減った基礎点-0.9と相殺され、結局+0.2しか基礎点アップが見込めず、殆ど変わりがない…ということにもなってしまうような…(「?+2T+2T」の代わりに「?+HL+3S」として、単独3Sが単独2Aになった場合は、最終的に基礎点が+1.0となります)。

ハーフループを取り入れる場合は、ジャンプ構成の練り直しが必要かも知れませんね。


…ちなみに、ハーフループの後にサルコウではなくフリップを跳ぶという選択肢もあるわけですが…。

私も試したことがあるわけではありませんのでやや未知数な所はあるのですが、かなり跳びにくいジャンプになると思われます。

理論上は可能だけど…みたいな印象でしょうかね?

出来る人、いるんでしょうか?(プルシェンコ選手がやっていたようですね)

仮にいたとしても、かなり無理をして跳んでいる(あるいは不自然な)印象になるのではないかと思われます(そうなると、GOEも見込み薄となるでしょう)。

点数的にも、「HL+3F」の部分の基礎点が5.8となり、「3T+2Lo」(基礎点5.9)を第二・第三ジャンプとして跳んだ場合より低くなりますので、それなら「?+3T+2Lo」を選択するでしょう…となりますので、出来たとしても利用価値は余りないかも知れませんね。


もう一つちなみに。

ハーフループの後に跳ぶジャンプとしては、実はトウループもあったりするんですよね。

具体的なやり方は、ハーフループ後の左バックインの横に右バックアウトを置き、そこからトウループ…という流れになるので、今回の改正でもこれはコンビネーションとしては扱われないとは思いますが、旧採点時代にはハーフループを交えたジャンプとしてサルコウと並んで定番とされるものでした。

ステップからのジャンプとしては「何らかのステップ→ハーフループ→トウループ」と、シークエンスとしては「何らかのジャンプ→ハーフループ→トウループ」と、そんな感じで使用されたりします。

…実は私も実戦でこのトウループを跳んだことがあったりするんです。

割と見栄えが良く、格好良いんですよね。

正確に決めるのは難しいんですが。


==========


以上です。

誤訳・解釈の誤り等があるかも知れませんが、ご容赦を…。
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テーマ:フィギュアスケート - ジャンル:スポーツ

[2010/05/09 18:41] | ルール関連 | トラックバック(2) | コメント(26) | page top
<<2010-2011シーズンのルール改正 #02 | ホーム | 「振り付け」について>>
コメント
さっそくのアップありがとうございます!

ルール、ずいぶんと変わったんですね(驚)。ルールがこんなに変わってしまったら、実際の運用でどんな点が出てくるのか、シーズンが始まらないとわからない・・・選手や振付師、コーチは対応が大変ですよね。(タメイキ)

「3F << 3Lz」は随分差別化され
てしまいましたね(そうでもない?)。


いや、そうでもあると思います。ずいぶん差別化されましたね。ルッツが得意な選手には有利ですね。
ルッツが難しいとされる理由は確か、楕円形のリンクを滑っている選手には内側に遠心力がかかる。それにさからって外側のエッジにのって跳ぶので、難しいという理屈を聞いたことがあります。が、実際にはインサイド踏み切りが得意かアウトサイド踏み切りが得意か、という選手の特性(?)にかなり影響されているような・・・

流石に2Aの基礎点3.5に最大加点が+3.0(基礎点比約86%)というのはやり過ぎ

確かに、言われてみれば・・・! 2Aは変に「オトクなジャンプ」になっていましたから、今回のルール変更でだいぶそのゆがみが是正された気がします。

あと・・・

アンダーローテーションのGoEですが、マイナス1から2という指針がありつつ、減点MUSTではないというのは、曖昧ですね。回転不足があっても、他にそれを上回る長所があれば、減点しなくてもいいということでしょうか。
しかし、マイナス1から2という減点を指針にしたがってしたとしたら、これは事実上の「回転不足を理由とする2重減点」になると思うのですが。

両足着氷については、師匠と同じ危惧を覚えます。ツーフットといっても、こすっただけなのか、両足でベッタリ降りてしまったのか、それは雲泥の差だと思うのですが。
[2010/05/09 21:34] URL | 美由紀 #0Rc.9U3Y [ 編集 ]
管理人様、はじめまして。いつも興味深く拝見させていただいております。ルール改正の記事、そろそろあがるかな…と楽しみにしていました。

今回、特にハーフループのシークエンスについて興味深く読ませていただきました。+3Fのシークエンスですが、ご存じの方は多いと思うのですが、プルシェンコが3A+3Fのシークエンスを跳びますよね。ソルトレイクのFSでも跳んでいますし、詳しく検索はしていませんが、ほかにも動画があるのではないかと思われます(確かバンクーバー復帰前のものもあったはず)。それから、+3Tのシークエンスですが、ペアで見られる3T+3Tシークエンス(ドイツペアなどがよくやっているような気がします)の間に入っているのは、ハーフループとは少し違うのでしょうか??いくつかのステップが入っているようにも見えるのですが……、いつも不思議に思いながら見ていました。

今回の改正で、ニュースではジャンプのことばかりがとりあげられていますが、スピンやステップ、スパイラルのこともとても気になっています。試合が始まってみなければわかりませんが、選手や関係者の方々の努力が報われますようにと願うばかりです。乱文失礼いたしました。
[2010/05/11 00:12] URL | ころ #0VjAYkvw [ 編集 ]
1611
"英文を読んだ"限りでは、テクニカルからジャッジへの通知、即ちディダクション義務はeだけで、現在と同じく<は未通知。eと!の区別はジャッジがすると明記されている。要は<のGOEは目判断のみ。
[2010/05/11 22:46] URL | XYZ #- [ 編集 ]
失礼
上は誤り
[2010/05/11 23:11] URL | XYZ #- [ 編集 ]
1611
ディダクション義務はeだけで、通知はされるが<のGOEは総合判断、と訂正。
[2010/05/11 23:27] URL | XYZ #- [ 編集 ]
>美由紀さん
>実際にはインサイド踏み切りが得意かアウトサイド踏み切りが得意か、という選手の特性(?)にかなり影響されているような

良い視点だと思います。
「癖」「個人差」と言い換えても良いかも知れないですね。
そう考えると、客観的な難度差をフリップ・ルッツの間に設けるのはナンセンスなのかも…。
一般論的にはインサイド踏み切りを習得している選手の方が多くなるとは思うので、その意味でアウトサイド踏み切りを『習得』難度の高いものとして『技』難度を高く設定する…というのも分からなくはないのですが…。

>回転不足があっても、他にそれを上回る長所があれば、減点しなくてもいいということでしょうか

アンダーローテーションの場合ですよね。
この場合のGOEについては、一応減点自体はしなければならないと思いますが、プラス面が上回れば最終のGOEはゼロ以上となっても良い…ということですね。

両足着氷については、美由紀さんの仰るとおりだと思います。


>ころさん

はじめまして。
情報ありがとうございます。
そうでしたか…ソルトレイクといった有名な例があったのですね…。
いやおはずかしい…(その当時はフィギュア観戦から疎遠になっていたもので…)。
一応youtubeでチェックしたのですが…やはりかなり力技な印象です。
勿論凄いとは思うのですけどね。

ドイツペアというのはサブチェンコ・ゾルコビーペアですよね。
以下は2010欧州選手権フリーの映像ですが、冒頭の3T+3T+SEQなんかでは確かにハーフループが使われています。

http://www.youtube.com/watch?v=Xi3LH_scc9w

具体的な内容としては、第一ジャンプのあとにトウを使ってホップし、その後「(軽い)スリージャンプ+ハーフループ+トウループ」という流れのジャンプシークエンスとなっています。
今回のエントリーで言及したのは、正にこういったジャンプのことですね。
現在のシングルではこういった場面はあまり見かけないように思うのですが、ペアではハーフループは健在なのかも知れませんね。


>XYZさん

はじめまして。
…ええと、恐らく「こういった解釈ではないか?」との提案をして下さっていると思うのですが…。
申し訳ないのですが、もう少し噛み砕いて説明して頂けますでしょうか…?
[2010/05/12 20:13] URL | 管理人 #znV3k9no [ 編集 ]
おいしい転倒?
パンダ師匠、お答えありがとうございます。

それと、気になった点ですが・・・

4回転ジャンプへのチャレンジがかなり奨励される配点になったのは、いいことだと思うのですが、たとえば4Tを試みて転倒した場合、
3種類の点がある、ということですよね??

4T認定転倒・・・(基礎点)10.3-(GoE)3-(最後のディダクション)1=6.3点
アンダーローテーション判定転倒7.2-3-1=3.2点
4Tダウングレード判定転倒・・4.1-2.1-1=1点

現実的には転倒だと<判定されることが多そうですが、現状でも認定転倒かダウングレード転倒かでかなり点が違いましたし、今回4Tの基礎点があがり、減点幅が抑制されたことで認定されて転倒すればトリプルルッツ以上の点になる。これはいくらなんでも点が高すぎる気がします。

アンダーローテーション判定転倒でもダブルアクセルとほぼ同等の点になる。うーん・・・

転倒に3つも点があるっていうの、どうなんでしょうねぇ・・・

これまでの完成度重視のルールから、ずいぶん転換したな、という印象。逆に言えば、これまでは何だったの?

という気もします。
[2010/05/12 23:14] URL | 美由紀 #0Rc.9U3Y [ 編集 ]
和訳お疲れ様でした。
ハーフループについての記述も楽しく読ませていただきました。ありがとうございました。


< 3.The S&PTC would like to remind the Judges that if prior to the
< element of Singles Short Program “jump immediately proceeded by……
<(ええと…これはどう訳せばいいんでしょうか? あまり重要なことではなさ
< そうっぽい感じですが…。英語の得意な方、お助け下さい…)

別に英語は得意でもないんですけど、
“TC”ってテクニカルコントローラーのことですか? この抜粋しか英文を読んでいないので(スミマセン…)わからないんですが、もしそうなら、

テクニカルコントローラーは、ショートの“ステップand/or同等の動作からのジャンプ”に際し、ジャンプの前のステップと動作が無かった場合またはステップ/動作とジャンプが繋がっていない場合は、ガイドラインに沿ってGOEを減ずるべく、ジャッジに注意を促すことに致し度し。

みたいなものではないでしょうか。(審判の中では若手の部類の技術審判が、うるさがたのジャッジや関係者に新ルールのたたき台を上申している雰囲気を感じたので、そんなカンジにしてみました(笑)。どうやってリマインドするかは、はっきり書いてないので、まだ決まっていないのかもしれないですね。)



< 2A << 3T ≒ 3S << 3Lo ≒ 3F << 3Lz <<< 3A

これの改正、びっくりしました。いえ、悪いというのではなくオーソドックスというか昔懐かしい価値観というか…。個人的にはこの方が好ましく感じますが。

ルッツとフリップにこれだけ差がつくのは、ルッツが大きくぽーんと跳ぶジャンプであったころにはしっくりくると思うのですけれども、
< 3F/3Lzはほぼ同等の感覚で跳んでいる選手が多いと思うのですが、
という現状なら、どんな運用になるのかちょっと心配ですよね。
今のところ女子は、正しく跳べない時はインサイドになっている場合が多いので、インサイド踏切と判定すれば済む話ですけど、男子のルッツが最近力業っぽく変わってきているように感じるので、点数の変更と同時にあるべきルッツのガイドラインもなんとかして出してくれないものかなーと思います。

もしルッツの質を良くしていく方向に持って行きたくて点数の変更がされたのなら、 GOEの加点要素にある「ディレイド回転のジャンプ」を単独項目にして、これだけ最大加点を大きくしたらどうでしょうね? そうしたら無理して回転数を上げるより、余裕のある完全なジャンプに誘導できるような気がするんですが。

< 高難度技優遇の流れが強まると、「難度が高い技ならば、不完全な出来でも
< それなりに得点が稼げてしまう」という悪い側面も出てくるように思う
< ところで、このあたりの質・難度の採点バランスの取り方はとても
< 難しいところだと思います。

そうなんですよね、今は高難度の技に点数が反映されにくい問題が特に注目を浴びていて、記憶に新しいですが、無理をして高難度技を入れてくる場合の弊害も、また別の大問題ですからね。
[2010/05/13 22:58] URL | レタス #- [ 編集 ]
>美由紀さん
>3種類の点がある、ということですよね

そういうことになりますね。
厳密には最終のGOEは「-1~-3」の可能性があるわけですが、多くは「-3」となってしまうのではないかと思います(良くて「-2」)。

ううん…そうですね…。
確かに「転倒しても点数はルッツ以上」との言葉を聞くと、躊躇いなく受け入れられるとは言い難い…かも知れないですね。
前にもどこかで書きましたが、個人的にはこの辺り、個々の技を絶対評価する現システムでの(質・難度についての採点バランスの)妥当な線引きというのは不可能ではないかと思うところなんですよね。
曖昧さは増しますが、旧採点のような「トータルの技術印象で選手ごとの順位だけを決める」みたいなやり方でしか妥当(?)な解決は図れないんじゃないかと思ったりします。


>レタスさん
>和訳

ありがとうございます。
う~ん…そうなりますと、結構当たり前のことを書いているということになりますよね…。
ルール解釈上の注意書きとかを書くべき所だとは思うのですが…。

「S&PTC」のTCがテクニカルコントローラーを指すのかどうかはよく分からないですね…。
恐らくは「シングル&ペアのテクニカルコントローラー」の可能性が高いと思うのですが、その後「Singles Short Program」という言葉が出てくるので、「あれ?やっぱりペアは関係ない?」と疑問符が付き、結局「S&PTC」の意味はよく分からない…みたいな感じです。

>「ディレイド回転のジャンプ」を単独項目にして、これだけ最大加点を大きくしたらどうでしょうね?

「跳んでから閉めて回る」というジャンプの理想像の一面が正にそれですよね。
この項目だけに限りませんが、件の8項目って、価値は平等なんでしょうかね?
「高さおよび距離が十分」と「音楽構造に要素が合っている」なんて、圧倒的に前者の方が重視されるべきだとは思うのですが…。
レタスさんの案のように、項目によっての差別化が必要だと思うところです。
…とはいえ、実際のジャッジング上は(明文化はされていませんが)項目ごとの差別化がなされているように感じますね…。
[2010/05/18 23:20] URL | 管理人 #znV3k9no [ 編集 ]
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[2010/05/19 02:50] | # [ 編集 ]
>一つ↑の方

その部分は誤解されやすい部分だと思います。
以下、私の認識では…という前提ではありますが、補足させて頂きますね。


まず「最終的なGOE(最終のGOE)」といった言葉がエントリーで登場していますが、これはプロトコル上に「2」とか「-1」とかズラズラーっと表示されていますよね? あの「小数点以下の数値の無い整数の数字」を「最終的なGOE(最終のGOE)」と表現していると押さえて下さい。
また、プロトコル上には、最終的なGOE(最終のGOE)の左側にGOEの実点数として「1.60」とか「-0.84」といった数値が表示されていますが、これは最終的なGOE(最終のGOE)とは(少なくともここでは)呼びませんのでご注意下さいね。
(技術専門審判以外の)ジャッジは、この「最終的なGOE(最終のGOE)」とPCSを出すことが仕事であるわけです。


…それで、この「最終的なGOE(最終のGOE)」の求め方ですが、エントリーからの一文を引用しますと…

>最終のGOEを計算するためには、まず始めに要素のプラス面を考慮し、これがGOE評価の起点となる。次に、ジャッジはあり得るエラーのガイドラインに従ってGOEを引き下げ、その結果が最終のGOEとなる。

この計算式に従って「最終的なGOE(最終のGOE)」は決定されていくわけなんですね。

具体例を挙げますと、たとえばプラス面を考慮した結果「+2」と判断したのなら、まずここが計算の起点になります。
次にマイナス面を考慮して、たとえば複数のエラーに該当していると考えた結果「-4」と判断したとします。
後は単純に「2-4」という計算でもって「-2」という最終的なGOE(最終のGOE)が決定する…という流れになります。


また、エラーの種類に以下の2種類がありましたが、

①最終的なGOEが必ずマイナスとなるエラー
②最終的なGOEの+-は制約されないエラー

これは、①に該当するエラーがある場合は「-1~-3」の範囲内で、①に該当するエラーはないが②に該当するエラーはあるという場合は「2~-3」の範囲内で、最終的なGOE(最終のGOE)を出さなければならない…という意味なんですね。
①について「減点MUST」と解釈するのは誤解の元となると思いますので、もしそうであるならば注意して下さいね(①についてMUSTという表現にこだわるのであれば、「(最終のGOEの範囲が)マイナスMUST」と表現すべきでしょうね)。
①にしても②にしても、エラーに該当したと判断された場合は、上述の計算でもって必ずGOEの引き下げがなされる…ということになります。


…と、以上が『原則』であるわけです。
『例外』があります。
エントリーをよく見て頂ければ分かりますが、「GOE-3」と記載しているエラー項目がありますよね(今となっては「SP:規定回転に1回転以上不足」と「SP:1つのジャンプのみからなるコンボ」の2つのみになってしまいましたが)。
これに該当する場合は、上述の計算をするまでもなく、問答無用に最終的なGOE(最終のGOE)が「-3」と確定します。
プラス面が全く考慮されることなく、最終的なGOE(最終のGOE)がいきなり最低値「-3」に確定してしまうというのですから、最も厳しい規定であるわけですね。
[2010/05/19 20:38] URL | 管理人 #znV3k9no [ 編集 ]
上で師匠のおっしゃってることは・・・

「GOE-3」と、Fall のような「-3」では意味合いが違う、ということですよね。

そして、Fallの場合は、「GOE-3」ではなく「-3」であって、だから最終のGoEは、あくまでマイナスMUST(マイナス3 MUSTではなく)という意味ですよね。

http://www.isuresults.com/results/wc2010/wc10_Ladies_FS_Scores.pdf

たとえば、こちらのトリノのキム選手の3S。転倒でしたが、マイナス2をつけたジャッジが1人いるのは、つまりプラス要素が先にあって、そこからマイナス3したから最終的なGoEがマイナス2になった、ということですね。

しかし・・・それだとますます転倒に対していろいろな点が出てくる可能性があることになりますよね。上のトリノのプロトコルを見ると長洲選手の転倒も最終的なマイナスを2にしてるジャッジがいます。

現実的には1人・2人なら点差にはならないと思いますが、転倒ジャンプでもジャンプのプラス要件8つのうちの2つを満たしている(したがってプラス1をつけられる)、そこからマイナス3で最終GoEはマイナス2だ・・・というのは、非常に主観的で公平性に問題があるのではと。

たとえば・・・
1) unexpected / creative / difficult entry

4) good height and distance
を満たしたから、転倒しても最終的なGoEはマイナス2だ、と言うこともできるわけですよね?

というか、キム選手と長洲選手の転倒ジャンプのGoEが最終的にマイナス2だとしたジャッジはそう考えた可能性が高いのではないでしょうか?

そう判断するジャッジが増えると、転倒なのに、バラバラなGoEがつき、さらに「転倒なのにいくつもの種類の点がある」ということになります。

ジャッジの判断で、転倒が最終GoEマイナス3になったり、マイナス2になったり。これって、変だと思いますが・・・

回転不足の度合いによって基礎点が3つもあり、かつGoEもジャッジの判断で質がよいジャンプならマイナス2でもいい。転倒したジャンプでもジャンプそのものの質を加味してよいということですよね。もちろん加味せずマイナス3でもいい(現実的にマイナス1は無理そうですが)・・・

転倒にこれだけの点の違いって・・・違和感ないですか?
[2010/05/19 21:51] URL | 美由紀 #0Rc.9U3Y [ 編集 ]
1/2
1/2回転不足した女子のトリプルアクセルや男子の4回転って結構誰でも飛べそうですよね。成功を前提に取り組むなら良いですが、最初から中間点狙いの質の悪いジャンプがどんどん出てきそうで怖いです。

浅田ルールとか言われていますが、浅田選手は3Aはほぼ完璧に仕上げてきて不足の時もせいぜい1/4不足にとどまっているのでむしろこのルールのおかげで損をする気がします。

複雑になればなるほど、どんどんダメなルールになってしまっている気がするので、今回のルール改正もとても嫌な予感がします。
それに小塚選手や鈴木選手に対していつまでもああいうPCSが出続ける限りはTESに関するルールがいくら細分化されようが、結局変わりませんよね。

ハーフループに関してはもしかしたら、3T+h+3Sみたいな事をやる選手が出てくるかもしれませんね。(リピンスキーが長野でやっていた気がします。)元々3連続が得意ではない高橋選手や村主選手のようなタイプは狙い目なんじゃないでしょうか。小塚選手も3連続がつまりがちなので良いかもしれません。ハーフループからのサルコウとかいかにも得意そうですし。

トリノ以降ジャンプとスピン構成のワンパターン化が目立つので少しは改善されると良いなと思います。
[2010/05/22 11:04] URL | シン #BxQFZbuQ [ 編集 ]
>美由紀さん
>プラス要素が先にあって、そこからマイナス3したから最終的なGoEがマイナス2になった、ということですね

ジャッジが「エラーは転倒(-3)のみ」と判断したのであれば、そういうことになりますね。
その場合、ジャッジはプラス面の評価として「+1」をつけたはずだということになります。

>たとえば・・・1)と4)を満たしたから、転倒しても最終的なGoEはマイナス2だ、と言うこともできるわけですよね?

その通りです。
ちなみに、コミュニケーション本文に書いてあることですが、プラス面の評価の要求項目数というのは『ジャッジの裁量』でどのようにでも変更できるようですので、必ずしも『2項目を満たしたので「+1」の評価をした』なんてことは言えないんですね。
こういった裁量権が与えられているのは、恐らく、例えば、ジャンプにおいて重視されるべき「4) 高さおよび距離が十分」の一項目だけが飛び抜けて優れているが他は平凡といった場合なんかでも、GOEで評価を得られる余地を残してある…というのが一つの理由だと思うところです。


…さて、美由紀さんは恐らく、「絶対評価が前提のルールなんだから、ジャッジによって評価が分かれることを許容するようなルールはおかしいんじゃないか?」ということを仰りたいのだと思います(違っていたらスミマセン…)。
…そうなんですよね。

ただ、絶対評価の立場を徹底したルール作りというのは、やはり理想論に過ぎないわけです。
ルール考案者もその辺りは承知していたらしく、絶対評価を前提としながらも、ルールには「ジャッジの評価のブレ」というものを前提とした規定が幾らか設けられています(この時点で色々と矛盾していますが、それは置いておきます)。
その最たるものが「複数ジャッジ→ランダムカット→上下カット」という仕組みですよね。
絶対評価を真に全うでき、どのジャッジであっても同じ評価が出るはずなら、そもそもこのような仕組みは必要なく、ジャッジは1人で構わないわけです。
…そんなことは出来るわけがないですよね(現在のところは)。

というわけで、絶対評価を建前としながらも、「ジャッジの評価のブレ」も考慮したルール作りをせざるを得ない(止むを得ずそのようなルール作りをしなくてはならなくなる)…というのが実情だと思いますので、絶対評価という根本を批難するのでなければ、「ジャッジの評価のブレ」を許容しているという点でルールを批難するのは難しいかな…と思うところです(ブレを許容する範囲があまりにも大きいというのなら話は別ですが)。

まあ、このシステムであっても、適切に運営できれば、それなりに合理的な点数は出てくるんじゃないかと個人的には思います。
ただそのためには、「ジャッジのスケートを見る目」が高いレベルにあることが必要であるはずです。
また、ジャッジにスケートを見る目があっても、そのジャッジの信念を点数に表すことが出来ない何らかの障害があるのなら、そういった事情の改善も必要でしょう。
個人的には、ルール改正がどうというより、これらの点がしっかりしないことには根本的には何も問題は解決しない…と思うところです。


…以下、微妙に話の方向性は変わりますが。

同じ「転倒」という現象であっても、回転不足の割合やプラス面の程度等により点数に差があるということ…これ自体は悪いこととは個人的には思いません。
様々な部分で点数による差別化を行い、良い部分には得点を、悪い部分には減点を…というのが現在のルール趣旨の一面だと思え、その趣旨は悪いものと思えないんですよね。
故に、全ての転倒を一緒くたに扱わず、細かい部分で点数による差別化を行う…というのは、悪い方向性とは考えないわけです(ただ、幾ら優れたジャンプであっても、「転倒したのに最終のGOEがプラス」なんてことになると流石に問題です。故に、そんなことにならないよう、「転倒」は「最終的なGOEが必ずマイナスとなるエラー」に含まれているわけなんですね)。

問題は、競技においてそれを適切に運営できるかどうか…ですよね。
ここにおいても、結局は「ジャッジのスケートを見る目」(及び上述の障害云々)が問題になると思います。


…と、以上は「敢えて絶対評価を批難しないのならば」という前提での個人的意見です。
個人的には、どちらかというと「絶対評価を批難する立場」「旧採点法の復活を望む立場」なので、上のように説明しながらも、なんだか「冷めた」感じです…。


>シンさん
>最初から中間点狙いの質の悪いジャンプがどんどん出てきそう

そうなんですよね。
上でも書きましたが、質・難度の採点バランスについての妥当な線引きというのは不可能じゃないかと個人的には思います。

>PCS

これについては何も変わっていないようですね(今後どうなるかは分かりませんが)。
個人的にはTESよりもPCSの不満の方が大きいので、(採点の印象的には)また同じになる可能性大かも…。

>ハーフループ

そう、2Aの代わりに他の各種ジャンプを跳ぶことも出来るわけですよね。
2Lo+2Loを(第二・第三ジャンプとして)跳ぶよりもお得になるので、取り入れる選手も出てくるかも知れませんね。
…ただ、?+HL+3Sといったジャンプにおけるハーフループは、取り敢えずやるだけならまだしも、質の高い状態でこなすのは結構難しく、下手をするとGOEでマイナスを食らうことになるかも…とは思いますので、相当技術に自信がないと使いづらいかも…。
[2010/05/24 22:34] URL | 管理人 #znV3k9no [ 編集 ]
パンダ師匠、いつも噛み砕いた説明をありがとうございます。よ~く、わかりました。

>これ自体は悪いこととは
>個人的には思いません。
>様々な部分で点数による差別化を行い、
>良い部分には得点を、
>悪い部分には減点を

なるほど、そういう考えもできますよね。確かにそれはそれで筋が通っています。

ただ、個人的にはやはり、転倒を3種類の回転度合い(笑)と出来栄え評価(GoE)で、これだけ差別化することに意義は見出せないですね。これは、あくまで個人的な印象で、正しい・正しくないという話ではなく。

運用上の問題もありますが、基礎点狙いの無謀な挑戦を誘発しがちだというのも感心しません。とはいえ、逆の見方をすれば挑戦を奨励しているともいえますので、バランスをとるのはどのみち、どういう点をつけるにしろ、難しいですよね。

それに、みなさんおっしゃるように、TESをずいぶん細分化していじってるわりには、PCSはこれまでどおり大雑把なままなんでしょうか。

TESのエレメンツを磨いて、0点いくつ・・・とコツコツ点を積み上げる努力をしても、PCSで格付けされて、点差をつけられたら、そうした選手の努力は報われないですよね。

しかし・・・なんで、TESはこうも「基礎点0.3点アゲ」とか、細かく規定するのに、PCSの基準が曖昧なのでしょう。「客観的な基準」を設けるのが難しいということですかね。
[2010/05/25 00:09] URL | 美由紀 #0Rc.9U3Y [ 編集 ]
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[2010/06/05 05:30] | # [ 編集 ]
スケーティングとジャンプの関係
お久しぶりです。
細かなルール変更の説明ありがとうございます。
中間点、コレオステップ? スピンもいろいろ。どうなるんでしょうねえ。またまた、「え~?」な結果にならなければ、いいのですが、、、。

ルール改正のことではないのですが、パンダ師匠のご意見伺ってもいいでしょうか。
最近気づいたのですが、スケーティングのいい選手は、ジャンプが不得手。逆にジャンプが得意な選手はスケーティング(以下S)に難があるという気がするのですが、いかがでしょう?
たとえば、プルシェンコ選手のSって、パンダ師匠もご指摘の通り、うまくないですよね。ジュペール選手も。彼らは、4回転の代名詞でジャンプ得意です。滑りは、力業という風に見えます。ジュニアの羽生君はもう4回転を成功させているみたいですが、Sに疑問ありです。
Sがいいのは、チャン 小塚選手。2人ともジャンプがいまいち不得手の印象です。例外は高橋選手か。(怪我あけということもあって、今期は4回転とコンボが不調だけれど、3A安定。08年のジャンプは鬼構成)
スケーティングとジャンプってどんな関係があるとお考えですか?
最近、ブログでプルシェンコ選手の滑りを例にあげて、力で滑るのもS技術のひとつだとの記述をみかけましたが、疑問を感じます。ご意見いかがでしょうか?
[2010/06/07 02:31] URL | ray #- [ 編集 ]
>rayさん

お久しぶりです。
ルールについては、恐らくISUの総会以後に何らかの変更点の発表なんかがあると思われますので、そちらも注目ですね。

さて、ご質問の件ですが…。
これについては、以前コメント欄で少し書いたことがありましたので、そちらを引用しますと…

>「テクニック(効率)で跳ぶタイプ」と「パワーで跳ぶタイプ」があるとして。
>後者は安定しやすいが前者は安定させるのが難しい…ただし、成功すれば後者より前者の方が質的には高い印象となる…と思ったりします。

…今考えると、テクニックが効率だけを指すのかというとよく分からないところもあるのですが、それは置いておきまして。
原則的には次のように私は考えます。

滑りの技術に優れる選手というのは、基本的に滑りの技術を最大限に活かしてジャンプを跳ぼうとします。
そして、それが成功すると効率の良いジャンプというものになるのですが、それを安定して成功させるのは難しいんですね(少ない投資で最大の利益を…というのはある種の究極ですので、それが難しいのはご理解頂けると思います)。
故に、成功した場合は評価されるべきジャンプになる…と考えます。

他方、ジャンプを力で跳ぶタイプの選手の場合は、ジャンプを跳ぶのに滑りの技術に依存する割合が(上記の選手に比べて)少ない…すなわち「滑りの技術が多少不安定(未熟)であっても、その技術に依存する割合が少ないのだから問題なく、力さえあれば成功に繋げやすい」ということになります。
故に、力さえあれば安定して成功させやすく、評価としては上記のものに劣る…と考えます。

欲を言えば、この両方が備わった選手…すなわち「大きな力を最大の効率で活かすことのできる選手」というのが理想なのですが…。


>力で滑るのもS技術のひとつだとの記述をみかけましたが、疑問を感じます

「力で滑るのもS技術のひとつだ」と表現しますと、なんだか「テクニックで為す技」と「パワーで為す技」を同価値に評価しようとしているように感じますね(実際にフィギュアを習ってみれば、そういった表現は口から出てこないと思うのですけどね。仮にそう表現したとしても、それは未熟な技術を正当化するための方便でしかないと思うところです)。
どちらのタイプにしても、個々の細かい部分での質等によって優劣がひっくり返ることもあるとは思いますが、原則的には上述のように「テクニックで為す技」の方を高く評価すべきだとは思います。

…そもそも、フィギュアに限らず一般的に「力技(業?)」と表現する場合、それは褒め言葉ではありませんよね。


因みに、「力があることを前提に成り立つ技」というのもあるんですよね。
効率と言っても、活かすべき力がそれなりにないと、やはり出来ない「技」というものもあるわけです。
4回転ジャンプなんかは正にそれですよね。


一つ余談ですが、フィギュアスケートには「エッジに乗ってジャンプすれば、自然と回転力・高さが生じる」という考えが、ある程度スケーターに共通して(ジャンプの理想像の一面として)あると思うんですね。
すなわち、エッジに乗る技術が優れていれば、プレパレーションの段階で回転に勢いをつけ、その勢いをジャンプの回転に利用する(あるいは、ジャンプ直前に上半身を急激に逆回転方向に捻り、その反動を利用して回転の勢いを出そうとする)…といった力技を用いなくても、ジャンプは跳べるはずだ…といった考えですね(原則論・理想論ですが)。
そういった考え・価値観が、現場では広く根付いていると思います。
私が上述のように考えるのは、そういった前提があるためなのかも知れませんね。

なお、ここで言うところの「エッジに乗って」とは、単純に「ブレードが傾いている状態」を指すのものではないので注意して下さいね。
それは突き詰めると「エッジに乗るとは何か?」という大変難しい話となります(私たちは感覚で理解していますので、言葉での説明が大変難しいんですね)が、「ブレードが傾いてさえいれば正しくエッジに乗っていると言えるかというと、必ずしもそうではないこと」「ブレードの傾きがフラットに近くてもエッジに正しく乗っていると表現できることもあること」…といったことは言えるように個人的には思うところです。


(6/11追記)

一つ書き忘れたことがありました。

「テクニックで為す技」にしても「パワーで為す技」にしても、選手のその時点での力量をギリギリまで用いるような技を為す場合は、基本的に不安定になりがちだと思います(が、どちらかというと「テクニックで為す技」の方がより不安定になりやすいと思います)。
他方、例えば自己の力量の70%位で出来てしまう技を為す場合は、基本的には安定しやすいように思います。

こういったことは、フィギュアに限ったことではないのかも知れませんね。
[2010/06/10 22:22] URL | 管理人 #znV3k9no [ 編集 ]
感激!(スケーティングとジャンプ)
わかりやすく教えて頂いてありがとうございます。すごく納得しましたし、大変興味深く拝読しました。
なるほど。テクニックとパワーには、そういう違いがあったのですか。実は、私、ディレイド回転なんて言葉も知らない頃からそういうジャンプが好きでした。一方、ジャンプ直前に上半身を思いっきり捻るのを美しくないなあと思っていました。技術的に優れているものは、素人の私にも美しく見えるんですね。
滑りの良いはずの選手もシーズンによっては、荒くなったと感じることがありますが、ジャンプとの関係もあるのかもしれませんね。(ブレードのよる違いもあるそうですが)
4回転ジャンプの難しさって、力がないと出来ないという所にもあったんですね。奥が深い。

余談として下さいましたが、この部分も大変参考になりました。改めて名選手のジャンプを見てみましたが、「そういうことかあ」などとわかった気になってきました。
エッジに乗る云々も何となくわかります。見た目がフラットに近くても、無駄がなくて、変な力みを感じない滑りやステップを美しいと思っていました。きっと、これもエッジに乗っているからこそなのかと思います。

いやいや本当によくわかりました。感激です!
これからもいろいろとご指導下さいませ。宜しくお願い致します。

※それにしても、プロトコルのSSってやっぱり、20%くらい、実績点(シニア歴とか各国代表歴とか・ワールド出場回数みたいなの)が入っているとしか思えません。何とかして欲しい。
[2010/06/12 00:22] URL | ray #- [ 編集 ]
ルール改正について
こんにちは、はじめまして。
いつも、分かりやすい説明ありがとうございます。
初コメで唐突とは思いますが、ルール改正について少しお伺いしてもよろしいでしょうか?
主にステップについてです。
ステップシークエンスのレベル要綱
1) シークェンス中のターンおよびステップがやや多様(レベル2)、 多様 (レベル3)、複雑 (レベル4)である (必須)
レベル2:7個ターン、4個ステップ
レベル3:9個ターン、4個ステップ
レベル4:5種ターン、3種ステップ
2) 完全に体が回転する両方向(左と右)への(ターン、ステップによる)回転.各回転方向とも全体でパターンの少なくとも1/3 はカバーすること
3) 上半身の動きを使っている(全体の3分の2)
4) 少なくともパターンの半分を片足のみで行う
5) 難しいターン(ロッカー、カウンター、ブラケット、ツイズル)の組み合わせ.両方向で素早く行われる(シークェンス中に少なくても2 か所)こと

質問1:この基準の解釈
4)は片足ターン(スリー、ブラケット、カウンター、ロッカー、ツイズル)をパターンの半分実施するという意味。

5)は例えばカウンター~ブラケットと連続して行う(ブレードの回転が反時計回り、時計回りと連続している)と一箇所成立。

という解釈でよろしいのでしょうか?
だとすると、結構以前よりも簡単になったのかなという印象ですね。
4)は極端な話、9個ターン、9個ステップで成立する訳で、これはどの選手でも入れていますし5)も現状はどうか分かりませんが、2ヶ所ぐらいなら・・・
又、上半身の動きを入れなくてもその他でレベル4は充分狙えるルールとなっています。
(逆に上半身の動きは全体の3分の2と以前の3回よりもより厳しくなっていますね。)

質問2:不正エッジの判定について
現在、飛んだようなターンやチェンジエッジしたようなターンが、NGとなっているように言われていますが、
例えば、上の例で同じ足でカウンター~ブラケットとターンを行った場合、カウンターにブラケットを重ねたようなターン(カウンターのパターン半分のカーブを利用してブラケットを行う)の方が、チェンジエッジをしてしまったようなターンよりもパターンが終了していない(パターン不正)ように見えてしまいます。

スピードを上げて、ターンをたくさん入れるとターンの最後の方の2割がた左右で重なるのは分かりますし、同じ足での連続ターンは難しいことではありますが、一つのS字ターンに2度ブレードを反転しているだけのようなターンは(ターンの最終エッジがインかアウトかはっきりしたものは別として)連続ターンを実施したものとはちょっと違うような気がしてなりません。

現在、どのようにエッジ判定が行われているかよく分かりませんが、レベル3と4では価値尺度でかなり得点が違いますので、運用次第では、かなり混乱する可能性も出てくるのではないでしょうか?

特に、男子フリーではステップシークエンスの二つ目にコレオステップが採用され(レベル廃止、固定点からのGOEでの評価)全体的にみても、随分ジャッジの裁量が増えたルール改正となったなぁという印象であります。
実際始まってみないとどうなるか分からないところですが、この辺のところどうお考えでしょうか?
うまく説明できなくて申し訳ないのですが、
質問2に対しては、具体的な現選手の名前を挙げての説明よりも、パンダ師匠の元選手としての経験からするご意見をお伺いしたいと思います。
どうかよろしくお願い致します。





[2010/06/22 16:11] URL | マサ #69qvYmT6 [ 編集 ]
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[2010/06/22 23:57] | # [ 編集 ]
>マサさん

はじめまして。
質問の回答に移る前に、こちらから質問させて頂いても宜しいでしょうか?

ええと…一つ↑の非公開コメントの件なのですが…(以下、問題があるようでしたら対応しますので、その場合は教えて下さい)。

一体何のことなのでしょうか?
「今回」「レッテル」「反論」…と、ちょっと私には何のことか理解できないのですが…。
初対面…ですよね??


(追伸)
お返事は出来るだけ公開コメントでお願いします。
[2010/06/23 20:06] URL | 管理人 #znV3k9no [ 編集 ]
大変申し訳ございませんでした。
申し遅れましたが、別ブログでフィギュア問題を議論の末、投稿禁止の処分を受けた桃太郎というものでございます。
今回、承認待ちの表示の原因がもしかしたらそれに関係するものであるかなと考え、パンダ師匠の「おっかしいな~・・・」のコメントを見て、また相手にされないか、同じ対応をとられるものかと感じてしまいました。
心を改めた末での投稿だったものでちょっとショックだったかもしれません。

もし教えてくださるのでしたら大変うれしい限りです。どうかよろしくお願い致します。
尚、上のコメントでコレオステップついて断定的に書いてしまったのですが、この辺も定かではないので少し質問を追加してもいいですかね。

コレオステップシークエンス、コレオスパイラルシークエンスについて。
コレオステップ:男子フリーの二つ目のステップシークエンス
コレオスパイラル:女子フリーのスパイラルシークエンス(ショートではスパイラル廃止、スパイラルを仮に入れた場合はTRとしての評価とする)

得点:従来のレベル要綱の様な条件はなく固定点からのGOEの評価で採点される。

(固定点というのは2点と低いのですが、GOEのプラスが1~3点と従来のレベル4同等のもので、個人的に大変注目しております。)

もう一つ、書こうか書くまいか迷ったのですが、
“全身の回転を伴う”とは完全に1 回転することを意味する.スケーターがただ単に半回転してバックやフォアに向きを変えることではない。
この文章がなくなったのですが、この認識は変わらないと思っていいんですかね?

そんな事は連盟に聞いたほうが早いかなと個人的には思いますが、業務妨害になるので止めたほうがいいという意見もあり大変悩んでおります。そんなこと知らなくても・・・・と言われちゃうとそれまでなんですが。
別ブログでの出来事は、人生初の処分でありかなりのトラウマになっておりますが、激務のため投稿時間も取れず仕事中に書き込んだりと先様には大変ご迷惑をかけてしまい申し訳なかったと反省しております。
二度と同じ過ちは犯しませんのでどうかよろしくお願い致します。

(追伸)若干修正しました。




[2010/06/24 01:34] URL | マサ改め桃太郎 #mQop/nM. [ 編集 ]
>マサ(桃太郎)さん

投稿禁止処分ですか…。
「荒らし」でもなくそうなってしまったのでしたら、色々と拙いことをしたのでしょう。
良識ある対応でお願いしますね。

あと、「良識」ということでしたら、「色々な元選手のご意見をお伺いしたいと思っていました」というのは所謂『マルチポスト』というネットマナー違反に繋がる可能性もありますので、その点もご注意下さいね。


さて、質問の件ですが…。
エントリー本文にも書いていますが、私はジャッジ実務に関わる人間ではありませんので、どういった解釈が正しいのかといったことは分かりません。

…というわけで、以下、(正しさの保証無き)私の『私見』『推測』を前提にお話しさせて頂きます。


===========


まず、【4) 少なくともパターンの半分を片足のみで行う】…この意味ですが、以下の3通りの解釈をパッと思いつくわけですが…

①少なくともパターンの半分を(片足の)ターンのみで行う
②少なくともパターンの半分は、しっかりとした片足スケーティングで為している(=両足スケーティングではない)
③(単純に)両足が同時に氷に接触している状態が、パターンの半分未満

この①については『4)の「片足」がターンを指すのであれば、4)には「ターン」と明記されるものと思われるが、そうはなっていない』という理由で違うかなと。
②については、まず「両足スケーティング」という言葉について説明しますが、これはフィギュアスケートでは(原則として)悪癖とされているもので、単純に「両足が同時に氷に接触している状態」を指すものではなく、誤解を恐れずに表現すると「両足が同時に氷に接触している状態において、重心が綺麗に片足に乗っておらず、重心が両足に分散してしまっており、一歩一歩の押しの力が上手く氷に伝わっていないような状態」という感じのものを指す言葉だと思うのですが、これがNGであることをレベルの要件とするのは、あまりにも初歩的で当然のこと過ぎるように思え、そういった理由でこれも違うかなと。

…というわけで、消去法的に③ではないか…。
と思ったのですが。
両足が着氷した状態がパターンの半分以上を占めるなんてことは、普通にステップを踏んでいる限りはまず無いと思え、そんなこと(普通にやっていれば自然と満たせる要件)をレベルの一要件とするかな?…との疑問があります。

結局、4)については何を指すのかよく分からないというのが私の考えです。
一つの可能性として、①と③を同時に要求している要件なのかな?…とも考えましたが、それならそうとハッキリと明示して欲しいところです(明示していないので可能性としては低い?)。


次に、【5) 難しいターン(ロッカー、カウンター、ブラケット、ツイズル)の組み合わせ.両方向で素早く行われる(シークェンス中に少なくても2 か所)こと】…これについてですが…。
この「方向」というのが、『トレースの回転方向』を指すのか、『ターンの回転方向』を指すのか、明らかではありませんが、恐らくは後者を指すものだと思われます(参考:2009-2010テクニカルパネルハンドブック日本語版)。
…とすると、確かにカウンター→ブラケットと連続でターンしますと「両方向で」の条件は満たすように思えます。
…が、そう思う一方、例えば「RBI→ロッカー→RFI→ロッカー→RBI」というロッカーを用いたステップパターンの定番がありますが、これ(或いはこれの左右逆のパターン)をもう一度やるだけで(或いは、解釈によっては、これの後にもう一度ロッカーを付け加えるだけで(※1))、5)のレベル要件は満たしてしまうということになり、その程度(※2)でレベルが左右されてしまっても良いのか?…という疑問がありますので、上の解釈には誤りがあるかも知れません。

(※1)例えば、「①RBI→ロッカー→②RFI→ロッカー→③RBI→ロッカー→④RFI」というステップがあったとして、①~③で1回、②~④でもう1回、計2回「両方向」という要件を(解釈によっては)満たせてしまう

(※2)程度といってもピンキリですので、そのステップパターンであっても良い印象のものはやはり評価すべきだと思います。


…余談として、現採点システムを批判する立場からの話ですが…。
こういったレベル要件にしろGOEのプラス要件にしろ、それらの要件を満たしさえすれば絶対的に優れたステップとなるのかというと、とてもそうは思えないんですよね。
それらの要件は満たさなくとも、優れたステップというのは旧採点時代にも多く見かけました。
今のルールでレベルを高く得たステップが、旧採点時代の(今の要件を満たさない)ステップに必ず勝るかというと…そうは思えないわけです。
それはつまり、「そういった要件は、上手さの一側面ではあるものの、ステップの上手さの本質を表現したものであるとは思えない」と私は考えるということです。
ターンの種類がどうとか、回数がどうとか、方向がどうとか、上半身がどうとか、そういったものはステップの上手さを表す決定的な要因ではない…と考えます。
ステップの上手さを明文化・数値化できるほど、フィギュアスケートは科学的な研究が為されていないと思え、にもかかわらずそのような規定を盛り込んだのは、ルール考案者の傲慢であると思うところです。


>質問2

こちらについては、ちょっと仰っていることがよく分からなくて申し訳ないのですが…。
部分的にレスをしていきたいと思います。

>不正エッジ・エッジ判定

ええと…ジャンプについてではないのですよね?
ステップでそういったものが話題になることはないと思うのですが…。

>飛んだようなターンやチェンジエッジしたようなターンが、NGとなっている

これはNGということではなく、それをやること自体は構わないわけなんですね。
ただ、『ターンおよびステップの定義』として「ターンがジャンプしている場合、(ターンを)行ったものとして数えない」とされているに過ぎないわけですね。
ですので、そういった技を効果的に用いた場合は、ステップの評価が上がる可能性もある…ということになりますね。

チェンジエッジしたようなターン云々というのは、ちょっと明文の規定が見あたらなかった(でもどこかで見たことがあるような気がします。バッジテストの注意書き…だったかな?)のですが、これは恐らく、例えばRBOカウンターをしようとした場合、ターン直前にRBIにチェンジして、そこからスリーターンしているようなものは、正しいカウンターとして評価しない…ということを注意するものではないかと推測します。

>例えば、上の例で同じ足でカウンター~ブラケットとターンを行った場合~~~

スミマセン…ちょっと理解できません…。

>パターン不正

この言葉については、個々のターン・ステップのエッジの使い方の適否を指す言葉として使うべきではないかも知れませんね。
その言葉は通常、GOEのエラー項目の一つ『SP:パターンが正しくない』(※)を連想させるものだと思われますので…。

(※)ショートでは、ストレートライン・サーキュラー・サーペンタインのいずれかのパターンのステップシークエンスが要求され、これらのパターンをしっかりこなさない場合を「パターンが正しくない」と表現しているものだと考えます。


…ということなのですが。
要するに「具体的基準がよく分からない」ということを仰りたいのだと思います(違っていたらゴメンナサイ…)。
…私にも分かりません。
正確なところは、ジャッジセミナーに参加したり、或いはジャッジ本人に意見を伺ったりしてみないと、分からないのではないかと思います。

…う~ん。
個人的には本当にこういった「部分的な評価の積み重ねがステップシークエンス全体の評価となる」みたいな評価方法には反対なんですよね…。
木を見て森を見ず…とでも言いましょうか。
マクロ的視点が欠けている…とも言えますでしょうか(レベル要件に関しては)。
ミクロ的視点が必要になるのは、例えばA選手とB選手のステップがマクロ的視点で同等の評価を得た…といったような場合になって初めて、ミクロ的視点での評価が必要になる(例えば、回転方向のバランスはAの方が優れているので、Aの方が勝ち…など)…みたいなものが妥当だと思います。

何というか…スケーターが「このステップは上手」と直感的に思えるようなステップが(各種要件に関わらず)もっと評価されるようになって欲しいところです。
勿論その逆についても同じことで、スケーターが「このステップは上手ではない」と直感的に思えるようなステップについては(各種要件に関わらず)評価されるべきではないと思うところです。


>Choreo Step Seq
>Choreo Spirals

これについては私は勉強不足で、公式の文書等があるようでしたら逆に教えて頂きたいところです。

…ちなみに、個人的にはこういったレベルの要件を無くす方向での修正は賛成です。
理由は上でも書いたとおり、そういった要件は要素の本質を絶対的に表しているものとは到底思えないためです。
要件に縛られない、自由な構成のステップが組める…そしてそういったステップでもスケーターの直感で上手と思えるようなステップは高く評価される…ということになれば良いのですけどね(要件の縛りが無くなったとしても、要件を満たしたようなステップの方が結局は高く評価されるということになると、縛りを無くした意味が無くなりますからね)。

…というか、中途半端に部分的に「Choreo」という概念(?)を取り入れるくらいなら、いっそのこと全部のステップをこれにしてしまえばいいのに…。


>“全身の回転を伴う”とは完全に1 回転することを意味する.スケーターがただ単に半回転してバックやフォアに向きを変えることではない。
>この文章がなくなったのですが

ええと…その文言は「2009-2010テクニカルパネルハンドブック」に記載されていたものですよね?
コミュニケーション1557号に記載されていたが1611号ではそれが無くなった…ということではありませんよね?
2010-2011年度版のテクニカルパネルハンドブックが公開されている…ということでしょうか?
もしそうでしたら、私はまだ未読ですので、是非URLを教えて頂きたいです。


==========


…と、色々と書いてきて、ふと疑問に思ったのですが…。
桃太郎さんは、選手やコーチ、はたまたフィギュアスケートを研究する学者でもないのに、一体何のためにこういった細かい点にまで突っ込んでおられるのでしょう?
上でも少し書きましたが、フィギュアスケートの上手さを明文化・数値化する研究は発展途上であり、にもかかわらずそれをルールとして採用してしまっている…個人的にはそのように考えるのですが、そういったルールを深く・正確に知ったところで、あまり「スケートを見る目」というのは養われないと思うんですね。
精々ジャッジングの間違い探し(これが悪いこととは言いません。ルール運用の公正性の監視としては幾らかは意味があると思います)くらいにしか役に立たないのでは…と言っては言い過ぎでしょうか?
観戦の仕方は人それぞれだとは思いますが、それが健全な観戦方法かというと…疑問には思うところです。

それに…これはあくまで『私見』であることを強調しておきますが…。
現ルールでは、(一応は)色々と細かく採点基準が明確にされてはいますが、ジャッジが本当にこれら細々とした規定に照らし合わせることのみを根拠として、機械的に点数を出しているのかというと…あまりそうは思えないわけです。
ジャッジというのは、大きな大会ともなると事実上全員が選手経験者と言っても良いと思います(私の想像です)が、そういった方々は、まず自身のスケート経験等から築き上げられた「スケートを見る目」から直感的におおよその点数をはじき出し、ルール規定によってそれを補正する…と言った流れで点数を出しているように思えるんですね(つまり、ミクロ的視点で捉えた事実の積み重ねで点数を出しているというよりは、マクロ的視点で直感的におおよその点数を出し、それをミクロ的視点で捉えた事実で補正する…といったイメージです)。
ですので、幾らルールの細々としたミクロの部分を勉強したとしても、ジャッジの出す点数や経験者の印象と一致しにくいのではないか…と思うわけです(例えば、ステップで「このターンとこのターンの組み合わせは難しいターンの組み合わせに該当するはずだから点数は高くないとおかしい」と一般の方が評価するのは、例えルールがそうだったとしても、実情にそぐわない評価の仕方ではないか(加えてスケートの本質を表す評価の仕方ではないのではないか)…ということです)。

なお、ここに所謂「実績点」「ネームバリュー点」とか呼ばれるものが加わっているかどうかといった話や、そもそもジャッジにスケートを見る目があるのかどうかといった話、その他好ましくない事情が点数に影響を与えているかどうかといった話は、また別の話ですので、ご注意下さいね。
[2010/06/26 21:22] URL | 管理人 #znV3k9no [ 編集 ]
パンダ師匠ありがとうございます。
すみません。やはり、マサに戻します。
>こういったレベル要件にしろGOEのプラス要件にしろ、それらの要件を満たしさえすれば絶対的に優れたステップとなるのかというと、とてもそうは思えないんですよね
パンダ師匠の仰る通りだと思います。
ヤグディンやハルミトンに見られるようなフットワークの優れたステップ。ただエッジを傾けるだけでなく滑らかで引っかかりのないエッジワークの優れたターンが左右バランス良く行われ、ステップのバランスに影響をあたえるような上体の動きを魅せつつスピードが(最初から速いものがより速く)増すようなステップシークエンスは単純に見てて感動ものです。
しかし、現実的には、(勝手に引用してすみませんフットワーク・ステップの変化より)
>…推測ですが、・・・ステップシークエンスにおいては「フットワークを重視するよりも、難しいターンを織り交ぜつつ、一歩一歩の乗りを丁寧に見せていく」ことを重視する価値観が広がっていったように感じます。
が示すように判定するテクニカルパネルが重要視しているのはやはり、ターンやステップが正確であるかどうかということ。
現行システムにおいては、必須条件をまず満たさなければならず初期段階でミクロ目線が要求されているような気がします。
よってこの辺のところをより理解したいと思った次第です。
>コレオステップについて
これに関しては、要件に縛られない自由なステップがどういう概念で採点されるのか・・・・(毎年ステップにおける評価の概念も変化しているので色々と問題点が出てくると思われますが)これはテクニカルブックの内容を待ちたいと思います。
>全身の回転を伴うの条件は仰る通り、テクニカルルールブックの内容でした。すみません。

順番が逆ですが
4) 少なくともパターンの半分を片足のみで行うの意味については、同感です。
5)については、これは質問2で示したものと違いますが
バッジテスト 5級 (ブラケット、カウンター)
http://www.youtube.com/watch?v=Md-1-sJf4E8
正直これで満たすとしていいのかなって感じで・・・
上体の動きは明らかに難しくなっていますが、4)の内容如何で、難易度が左右される様な気がします。

テクニカルルールブックと先に出たルール内容が一緒に出ないのは何故なんしょうかね・・・・
今季は色々と変わっていることが多いのでなるべく選手の負担にならないようにしてほしいと願います。

出来れば、ステップについてもうちょっと勉強していっていいですかね?
新しいエントリーも充実していて後でじっくり読みたいと思います。
[2010/06/29 01:06] URL | マサ #69qvYmT6 [ 編集 ]
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[2010/07/05 14:27] | # [ 編集 ]
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