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不勉強で恐縮ですが…
先日のスケートカナダ男子シングルについてちょっと疑問に思ったことがあるのですが…。




…その前に。




解説者がいつもの人じゃなくて我・歓喜!!




今後も田村クン続投で是非。




…さて、高橋大輔選手のフリー演技直後の解説でもありましたが、4Tが3Tになってしまったので、後に用意していたコンビネーションのセカンドジャンプの3Tを2Tに変更し、3種類目の重複ジャンプの発生を回避した(コンビネーションのセカンドジャンプで3Tを跳んでいたら、3Lz+2T+2Loの3Lzが3種類目の重複ジャンプとして無効となり、3Lz+2T+2Lo全体が0点となっていた)…ということでしたよね。

これは確かにナイス判断であり、冷静であったこともナイスですし、試合カンも順調に戻っていることを伺わせます。
その解説もグッジョブという感じでした。

ただ…解説の「でもこれ…4回転をやろうとして…それで計算していますので…」と終わりの方で漏らした言葉…この言葉が引っ掛かりました。


そう…確かザヤックルールって、『試みた回転数』で計算するんでしたよね?

今回の場合、4Tを試みて3Tになったのだから、ザヤックルール上、このジャンプは4T扱い(因みに、同じトウループという種類のジャンプであっても、4回転と3回転は別種類と見なすようです)となり、後に3Tを跳んでもトウループでの重複とはならず、やはり後の3Tを跳ぶことは出来たのでは…。

…と、一瞬考えたわけです(解説者もそう考えたからこそ、そう発言したのではないでしょうか)。

この点、ちょっと曖昧ですので、いつもお世話になっておりますフィギュアスケート資料室さんで調べてみますと…。


資料室ノート(※1)(※2)


「3回転より明らかに多く回っていれば4回転を試みた、2回転より明らかに多く回っていれば3回転を試みたとみなす」という言葉に従うと、今回の4Tは「3回転より明らかに多く回ってい」るとは言えず、よって4Tを試みたとしても、ザヤックルール上4Tとは扱わず、単純に3Tとして扱うことになるのではないか…と思うのですが…。

この考えで合っています…よね?

…そうだとすると…田村クン…危うく墓穴を掘るところだった…ということに…?


(※1)(6)については、現在では「コンビネーション見なし(基礎点1.0倍扱い)」ではなく「シークエンス見なし(基礎点0.8倍扱い)」となっていると思います。

(※2)この記事は2005-2006シーズンでのもの…つまりダウングレードマーク「<」が存在しなかった頃の記事ですよね。
確かこの頃は、スコア上、例えば4Tの回転不足だった場合、現在のように「4T<」と『試みた回転数と認定された回転数が明らかな表示方法』ではなく、単純に「3T」としか示していなかったと思いますので、それが4回転を試みて回転不足でそうなったのか、そもそも3回転を意図したものなのか、スコアだけでは明らかではなかったように思います。
なので、スコア上「3T」であっても、4回転を試みたのであれば、ザヤックルール上の計算では「4T」で扱う…という「試み」という言葉を(ルールを理解するのに)使う必要があったのではないかと考えます。
でも現在では、試みた回転数がスコア上にそのまま現れますので、「試み」ということを意識するまでもなく、単純にスコア上の(3回転以上のジャンプの)記号だけを見て、3つ以上の重複がないかをチェックするだけでよいことになると思います。

………結局、現在ではスコア表記上の扱いとザヤックルール上の扱いが一致することになると思いますので、わざわざ「試み」とか「ザヤックルール上の計算」なんて表現を使う意味が無くなってしまった…ということですよね…。orz

…ん?…いや、でも、例えば4Tを試みて、3回転と135度の回転で着氷してしまった場合…こんな場合どうなるんでしょう?
「4T<」…となるのならともかく、これを「3T」とスコア上表示し、かつ、「3回転より明らかに多く回っているので4回転を試みた」と考えるのであれば、ザヤックルール上の扱いとスコア表示上の扱いが異なることになり、やはり「試み」「ザヤックルール上の計算」という表現も必要となるケースもあるんじゃないか…と思うのですが…。


…以前からルールを知っていた人が陥りがちな罠…ということでしょうか?

 


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テーマ:フィギュアスケート - ジャンル:スポーツ

[2009/11/26 22:44] | ルール関連 | トラックバック(0) | コメント(8) | page top
「知らぬ間のジャッジ匿名性強化?」&「2009中国杯・雑感」
読者の方に教えて頂いて初めて知ったのですが、採点結果の表示方式に一部変化があったようです。

どう変化があったのかというと、詳しくは以下のリンク先を参照して頂きたいのですが…。

Figureskate Score Simulator さん
ジャッジスコアの新仕様~高まったジャッジの匿名性~


…つまり、これまでは一つの縦列が一人のジャッジに対応していて、そのジャッジの配列順が各選手のスコアで共通だったことから、ある特定のジャッジが各選手にどういった採点をしたかというのが明らかだったのですが、これが各選手のスコアごとにジャッジの配列順が異なることとなり、ある特定のジャッジが各選手にどういった採点をしたのかが分からなくなってしまった…という可能性があるということですね。

具体的には、例えば、ある選手のスコアについて、縦列の左から右にかけて1番ジャッジ・2番ジャッジ~9番ジャッジと並んでいたとすると、別の選手のスコアでは、左から5番ジャッジ・2番ジャッジ・8番ジャッジ…とジャッジの順番が選手ごとに異なって表示されるようになったのではないか…ということです。

(意味がよく分からない方は、このエントリーや左のリンク集にあります「フィギュアスケート資料室」さんで勉強してみて下さい)

本当にそうなのか確認する気力は私にはありませんし(記事の内容を疑うとか、そういう意味ではありません)、また、「ジャッジの配列順は以前と変わらず各選手で共通だが、各選手でランダムにカットされるジャッジが異なるようになっただけ」という可能性もあるように思え、何が正しいのか私にもよく分かりませんが、仮に「選手ごとのジャッジの配列順が変わった」という考えが正しいものとして話を進めますと…。

まさに「高まったジャッジの匿名性」ですよね。

…これは本当に…何の意味があるんでしょうか…?

以前、別のエントリーで以下のようなことを書きましたが…

匿名性により点数の出所が分からなくなり、それによりジャッジに責任追及できなくなり、責任追及されないものだからいい加減なジャッジング(不正を含む)をしてしまう…という可能性の方がデメリットとして大きいような気がするのですが…。

…この傾向が増すだけじゃないでしょうか…?

>荒川:ソルトレイク五輪で判定に対する疑惑が浮上して、国同士での採点の裏取引を防止するためにジャッジの匿名化が行われました。でも、不可解な点数を出せば、そのジャッジが責められるのはプロである以上、当たり前。点数の出所をあやふやにしたら、ジャッジ能力は全く問われなくなってしまいます。選手よりもジャッジを守るためのルール改正と思わざるを得ませんね。

…と荒川さんも仰っていましたが、本当に誰のためのルール改正なんだか…。


………。

…そういえば、この変更ってオフィシャルの通知はあったんでしょうか?


==========


中国杯・得点詳細


男女アベック優勝ですよ!

…国からのバックアップでリンク環境が良くなるとか…なりませんかね…。

他の国とかだったら十分ありそうなくらい、今の日本は強いと思うのですが…。





以下、また私見を適当に書いてみます。


<男子シングル>


中国杯ということもあってか、アジア系(?)の選手が目立ちましたね。

部分的に光るものを持つ選手もおり、将来的に有力となる選手もいるかも知れないですね。

中国男子…というと、過去に4回転全盛時代においてカクセイシン選手・リセイコウ選手(漢字が分からない…)をはじめ、各選手のジャンプに圧倒された記憶がありますが、今はそういった部分は影を潜めてしまった印象です。

指導方法が変わってしまったのでしょうか?


その他は…フランス杯で印象を述べた選手を除きますと…。


■セルゲイ・ボロノフ選手

バッククロスのバックアウトで押すときに肩を入れて押している…肩が下がるのが気になりました(例えば、時計回りのバッククロス時でしたら、左バックアウトで押す際に左肩が下がる)。

もうちょっと上半身を起こして姿勢に気を配れば印象も変わるとは思うのですが、現状では美しいと表現するのは躊躇われるように思います。

バッククロスはスケーターの命ですので、この部分はこだわって欲しいと思います。

あと、ジャンプのプレパレーション時において肘が曲がっているのが美しくないと思いました。

強くなる予感をさせる選手なのですが、細かいところで勿体無いなと思います。


■エヴァン・ライサチェク選手

色々言いたいことはあるのですが…その中の一つを…。

今回が特別にそうというわけではないのですが、アクセルの踏み切りが危なっかしくないでしょうか?

…どう危なっかしいのか…というのは実際にアクセルを練習した方でないと分かりにくいと思うのですが…。

どう表現すればいいでしょうかね…。

………。

左フォアアウトにしっかり乗れておらず(乗りの軸が外側にずれている印象です)、踏み切り時にエッジが若干スライド(横滑り)し、また、本来あるべき「ジャンプしてから回転を始めるという意識」というよりは「ジャンプする前から回転に勢いを付けたまま跳び上がろうという意識」という感じであり…。

「ジャンプする前から回転に勢いを付けたまま跳び上がろうという意識」(←これは通常NGとされます)だからこそ、踏み切り時にエッジが若干スライドしても跳べてしまう…ような気がします。

…感覚的な表現ですので、全然分からないですよね…。

それはともかく、アクセルの踏み切り時にエッジがスライドするのは、凄く怖いんですよね…。


■サミュエル・コンテスティ選手

膝が柔らかい選手ですよね。

ジャンプの高さに良い影響を与えているように思えます。

あと表現ですが、踊りの洗練性というよりはユニーク性で勝負している感じであり、それが彼の個性とマッチして良い味を出しているように思います。

昨シーズンの世界選手権の時にも書きましたが、かのフィリップ・キャンデロロ選手を彷彿とさせる感じがしますよね。

他の選手と比べて異彩を放つ選手ですが、個人的には注目している選手の一人です。





<女子シングル>


■鈴木明子選手


浅田選手達のように目立ちはしないのかも知れませんが、個人的には注目している選手です。

とても踊りが上手な選手だと思います。

指先にまで神経が行き届いているような踊りで、そういった点では太田由希奈選手に通じる部分があり、スケーターとしてとても共感できます。

TVでよく見かける現役女子シングル選手の中では、最も踊りが上手じゃないかと個人的に思うほどです。

楽しそうに滑る…というのは言葉以上に難しく、技術はもとよりセンスも問われるところだと思うのですが、鈴木選手はそういった「楽しそうに滑っている」というのが観ている方にも伝わるような滑りが出来るのが美点だと思います。

…でも、その割にはPCSが低いのが疑問です…。


技術面では…。

ジャンプではやや安定感に欠ける(成功率…という意味ではなく、技術の質的安定性)ところはありますが、成功率が中々高く、他の選手が疎かにしがちなチェック姿勢(=着氷時の決めポーズのようなもの)もきちんとしており、特定のジャンプが苦手といった技術的偏重もあまり感じず、今回は跳びませんでしたが2A+3Tという大技もある…と、ジャンプ面での強さもあります。

ルッツにはアテンションが付いているようですが、個人的には「いかにもなルッツのロングエッジ」という感は薄く、改善の余裕がありそうなルッツであり、それをしなくとも大会によっては見逃して貰える程度のものだと思うところです。

スピン…今大会ではショート・フリーで全てレベル4というのも凄いですよね。

ステップでもしっかりレベル3を取っていますし、点の取りこぼしのなさという点でも良かったと思います。

スケーティングも中々いい感じだと思います。

…今回五輪出場枠が確か3枠あったと思うのですが…個人的には一人は鈴木選手に来てもらいたいですね。



■村主章枝選手


バッククロスでの一歩一歩の伸びなんかはやはり優れていると思え、その点ではスケーティング技術は他のトップ選手に見劣りしないと思えます。

上の方や、以前のエントリーにも書きましたが、バッククロスというのはスケーターにとっての命と言っても過言ではない重要な技術で、ここがしっかり出来ている選手は尊敬される…そんな技術です。

…ですので、村主選手は個人的に好きな選手なのですが…。

何故かよく分かりませんが…少し物足りない印象を受けました。

…ジャンプを失敗した…という点もあるとは思うのですが、それとはまた別の物足りなさを感じるような気がします。

なんでだろう…?


技術的に印象に残った点はといいますと…。

ショートでは、まず3F+2Tを跳び、次いでステップからの3Lzを持ってくる…という構成になっていましたが、この構成、今までの村主選手の構成では見られなかったものですよね(多分)。

これまでなら最初に3Lz+2Tを跳び、ステップからの3Fを跳ぶ…となっていたと思うのですが、これを変更してきた形になると思います。

3F+2Tはさておき、注目すべきは「ステップからの3Lz」です。

私の記憶では、村主選手がステップからのルッツを跳ぶ場面というのを、これまで見たことがないように思います。

新しいことにチャレンジしようという気持ちの表れなのかも知れませんね。

「ステップからの3Lz」のステップ部の内容としては、「左フォアインからのモホーク」→「右バックイン」→「チェンジして右バックアウト」→「右バックアウトの前に左バックアウト(※)をクロスするように置く」…という感じになっており、ステップからのルッツの定番「右バックアウト→左バックアウト」のパターンとなっていますね。

(※)記したように、左バックアウトを置くのが正しいのですが、村主選手の場合、フラットエッジになっています。通常のジャンプ時のプレパレーション(フラットエッジを使う)と感覚を一致させるためにフラットにしているのだと思いますが…理想は左バックアウトを直接置いて、そこから間を置かずにジャンプすべきだと思います。

ただ、村主選手の場合、この最後の左足に乗っている時間が長すぎる…この点が拙いと思います。

「ステップからのジャンプ」というショートでの要素をやっているわけですから、通常のジャンプのプレパレーションと同等の時間だけ最後の左足に乗っていては、それは最早ステップからのジャンプでは無く、通常のジャンプと変わり無いわけで、ここは減点されて然るべきだと思うところです(上の注釈でも書いたように、左バックアウトを直接置いて、そこから間を置かずに跳ぶのが理想です)。


…全然どうでもいいことですが、キスアンドクライで一緒に座っているコーチ(?)の方…イゴール・パシケビッチ選手(※)かと思ったのですが、違うんですね…。 (後日追記)スミマセン…やはりパシケビッチ選手だったようです。…よく放送を見ると、選手の名前のテロップの下の方にコーチ名として彼の名前が出ている…ということに後で気づきました。(汗 うひー

顔…似ていません?

(※)ロシア・アゼルバイジャンの選手でしたでしょうか。柔らかい膝・独特の表現が印象深かった選手で、個人的には結構好きな選手でした。確か、NHK杯でもエルビスストイコ選手に次いで2位だったこともありましたよね。

参考VTR:イゴール・パシケビッチ選手



■長洲未来選手


長洲選手も鈴木選手と同様、指先にまで神経が行き届いていると思わせるような踊りで、好感が持てます。

スピンも上手ですよね。

ジャンプは安定感を欠く部分もあり、やや癖もありますが、練習・トレーニング次第で安定してくるような印象です。

スケーティング・ステップなんかもいい感じで、このままもっと上手になっていくような感じです。

長洲選手も、もっとPCSが出てもいいと思える選手ですね。



■ベアトリサ・リャン選手


結構前から見ている選手だと思うのですが、まだ21歳なんですね。

…ベアトリサ・リャン選手はですね…一般的にはそうでもないと思うのですが、個人的には注目してしまう選手なんですよね。

何故かというと…。

…前々から思っているのですが…とても「もったいない」んですよね…。

何というのでしょうかね…?

潜在能力が凄く有りそうなんだけど、それをうまく活かせない…と、そんな印象でしょうか?

コーチとか教え方の相性が合えば、もしかしたら頂点を狙えるような…そういった予感がする選手です。

 


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テーマ:フィギュアスケート - ジャンル:スポーツ

[2009/11/03 19:32] | 試合感想 | トラックバック(0) | コメント(11) | page top
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