前回のエントリーの補足
以下の本文は、前回のエントリーを読んだ上で読んで頂きたいと思います。 注意としては、これは前回のエントリーでも共通することなのですが、ここ(前回のエントリー含む)で書く言葉の意味の説明は、あくまでも私個人の感じ方として「こういう意味が一番しっくりくる」というものを記しているに過ぎず、フィギュアスケート用語としての定義を述べているわけではありません…ので、その点は了承して下さいね。
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「エッジワーク」という言葉…これもよく耳にする単語です。
前回のエントリーでは、現採点方法におけるステップシークエンスは… 「フットワークを重視するよりも、難しいターンを織り交ぜつつ、一歩一歩の乗りを丁寧に見せていく」 …ということを重視している傾向がある…といったことを書きました。
これはまさに「エッジワークを重視している」という表現がピッタリだと思えます。
つまり、エッジワークとは 「エッジの乗りを活かしたステップワーク」 …ということを意味する…とするのが感覚としてしっくりきます。
そして、フットワークは 「足さばきを活かしたステップワーク」 …というのがフィギュアとしての一般論的にしっくりくる感じでしょうか。
ただ、前回のエントリーで使った「フットワーク」という言葉については、そういった一般論的意味よりも幾らか限定的な意味合いで使いました。
上記の一般論的意味を、謂わば「広義のフットワーク」とすると、それは「狭義のフットワーク」とでも言いましょうか。
要するに、解説者が思わず「フットワーク」という言葉を使いたくなるような、素早い・小刻み・巧さ・安定・水面を飛び跳ねるような感覚…といった印象を受けるステップワーク…これが前回の「(狭義の)フットワーク」の意味なのかなと思います。
…そう考えると、旧採点方法時代のステップシークエンス…例えば前回紹介しました佐藤有香選手の動画でのストレートラインステップ…あれなんかは、「(狭義・広義の)フットワーク」と「エッジワーク」、どちらにも当てはまるんですよね。
そして、現採点方法のステップシークエンス…これは「エッジワーク」という表現が当てはまるのはもちろん、「(広義の)フットワーク」という表現を当てはめることも可能…と、そんなことを思ったりもします。 スポンサーサイト
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エッジワークとフットワーク
言葉でのイメージ効果 パンダ師匠さんのこの説明のおかげで、ステップのもやーとしていたイメージが少しずつですが明るく見えてきたような、そんな感じです。 エッジワークを重視⇒エッジの乗りを生かしたフットワーク、が現在のステップシークエンス・・・く~、難しい。 一生懸命イメージしていたらエッジさばきとフットワークが頭の中でぶつかりあってしまいました。どうもイメージが相反してしまうのです。 深いエッジさばきで小刻みに素早く、飛び跳ねるようなフットワークが両立しているステップを見たいのですが誰のどの演技を見たら分かり易いでしょうか? たくさんの演技を見ると私レベルの素人はこんがらがってしまうので、師匠さん推薦オンリーワンの演技を教えていただければじっくり集中観察します。
[2009/03/20 15:04]
URL | さざんか #-
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管理人様こんばんは。
さざんか様が仰る >深いエッジさばきで小刻みに素早く、飛び跳ねるようなフットワークが両立しているステップ 今シーズンのコズカ選手のSPのステップがそのイメージに近いのではと思ってるんですがどうでしょうか?コズカ選手の今シーズンの佐藤有香さんの振付された両プログラムとてもいいなあと思っています。特にフランス杯でのFPはとても感動しました。
[2009/03/20 21:47]
URL | アイ #a2H6GHBU
[ 編集 ]
>さざんかさん
すみません…なんか混乱させてしまったみたいで…。 簡単なイメージを言いますと、 ・(狭義の)フットワーク…水面をチョンチョン跳ねるようにリズミカルにステップを踏むような状態 …狭義のフットワークについてはそんな感じでOKだと思います。 広義のフットワークについては、ほぼオールマイティーに使えます。 他方、エッジワークについては…「エッジの乗りを活かした状態」としか言いようがないんですよね…。 でもその「エッジの乗り」というのが未経験者の方には分かりづらいんですよね…。 単純に「ブレードの傾き」で乗りを判断できればいいのですが、一概にそうとは言えないと思うんです。 「ブレードの傾き」がきつい場合は大体「深く乗っている」と表現しても良いと思うのですが、その傾きが浅くても「深く乗る」という場合もある(つまり「浅くて深い乗り」という状態です)と私は考えていますので…。 じゃあ、深く乗るって何なの?…ということですが、これについては個人的には「エッジが氷に強く押しつけられている(圧力がかかっている)状態」というのが答えなのかなと考えます。 …でも、これも結局スケートの経験がないと見分けられないと思います(強いて見分け方を言えば「エッジの氷への吸い付き加減」とでも言いましょうか)…。 くぅ~。 …やはり実例を見て理解して頂くしかないかもしれません。 テップシークエンスにおいて「エッジワーク」「(狭義の)フットワーク」…この両立というのは、ある意味「究極」だと考えています。 そんな究極のステップの持ち主…となると、これはもう佐藤有香さんが代表として相応しいと思います。 エッジワークと呼ぶに相応しい乗りを見せながら、同時にフットワークも見せる…ステップを踏むほどに加速していく(現在のステップのように遅いスピードからの加速…というのではなく、速いスピードからなお加速ですから、次元が全然違います)…まさに理想的です。 特徴的なのは、ターンが「ペタン、ペタン」という感じがすること。 これはターン自体が素早く、かつ正確であることの証だと考えています。 ステップを含み、スケートの滑りの良さというものを知りたいなら…佐藤有香さん、断然おすすめです。 >アイさん 小塚選手のSP…そうですね…。 やはり小塚選手の場合は「エッジワーク」という言葉の方が相応しいと思えます(ステップに限らず、演技全般の印象としても)。 もちろんフットワークと表現しても良いのですが、それはどちらかというと「広義のフットワーク」ということになるでしょう。 この一つ前のエントリーで説明した「フットワーク」…これは「狭義のフットワーク」となりますが、こちらになりますと、上述のように「水面をチョンチョン跳ねるようにリズミカルにステップを踏む」といった表現にも当てはまらないといけませんので、これはちょっと小塚選手の場合違うかな…と思います。 ただ、小塚選手の場合は、プログラム構成がエッジワーク重視のものになっていると思えますので、(ルールを全く考慮せず)仮にこれを(狭義の)フットワーク重視の構成にすれば…もしかすると立派な(狭義の)フットワークを見せてくれるのかもしれません。 …が、他方で膝の柔らかい選手の特徴である「ステップの切れ味が若干劣る」という感じもしなくもなく、(狭義の)フットワークを見せるのであればそれがネックになるかもしれない…とか思ったりもします。 要は、フットワークを解説したエントリーで紹介した各動画のステップをそのまま小塚選手が出来るかどうか…あのステップ感を再現できるか…と想像してみて、そのイメージを想像しにくい…ということです(ちょっとタイプが違うという印象を受けます)。 …あ、小塚選手を批難しているわけではなくて…。 小塚選手は今シーズンの現役男子シングルの選手の中では一番好きな選手ですので…。
[2009/03/20 23:47]
URL | 管理人 #-
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アイさん、お師匠さん、
ありがとうございます。 エッジの深さ=氷への吸い付き具合! なるほどっ!! 佐藤有香さんの演技、もう一度見ます。 スローとか出来ないのが残念・・・。 アイさん推薦の小塚選手のは録画とってあるので下さった回答とお師匠さんの助言と比べながらじっくり観察です。 小塚選手の滑り、大好きです。 くせがなくて素直な印象を受けます。 これからの変貌、きっと大きいぞと、期待感を持たせてくれます。
[2009/03/22 01:47]
URL | さざんか #-
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